幸せ通信掲示板 40484


握られた拳(後編)

1:まみ :

2018/11/09 (Fri) 20:28:53

この握り拳を口元にやる仕草はは、千津美が何かに怯えたり、動揺している時によくするもので、怖がりな千津美のトレードマークみたいなものですね。
ですから、プライドが高くて気の強い朝子には何だか不似合いです。

そしてこの拳を口元やる仕草…千津美以外にもどんな時によく見られるでしょうか?

ホラー映画や◯越英一郎のサスペンスドラマなどで、幽霊や殺人鬼や遭遇したり、死体を発見したりするシーンで女性がこういう仕草をして絶叫しているのがよく見られるのではないでしょうか?

つまりこの場面の朝子は

「恐ろしさでガクブルしている」

もし中学時代の暴言に対しての「ごめんなさい」ならば、朝子の心の中を占めているのは謝罪の気持ちだけでのはずです。
朝子は原稿を奪われた被害者ですし、藤臣くんが凄んでるのは史孝ですから朝子が「恐怖」を感じる必要はありません。

では朝子は一体何に怯えていたのでしょうか…?

この時の藤臣くんは原稿を取り返そうと凄んでるのではなく、千津美を突き飛ばされたことで史孝にブチ切れているのは皆さん良くお分かりですね。(萌♡)

これより少し前にも、学園祭のセコい二人組を後ろ手に締め上げて痛めつけてるのは、悪事を吐かせようと二人を拷問(?)してるわけではなく、千津美に通せんぼして意地悪したことに藤臣くんは怒っているのです。

そうです、千津美が意地悪されたり少しでも粗略に扱われたりするのを見るだけで、藤臣くんの心は激しく揺さぶられ怒りが制御できなくなる…朝子はそんな「藤臣くんの狂気 」を目の当たりにして恐怖に震え上がった。

何故なら朝子も藤臣くんを間違いなく激怒させることを「やらかしていた」からです。


話があちこち飛んで申し訳ないですが、いきなりゲームが終わった後の、千津美が藤臣くんから過去の出来事を聞かされる場面を見て見ましょう。

「そういや合わないから別れたって言ってたけど … 」と心の中で呟いていることから、千津美は喫茶店で朝子に言われたことを藤臣くんに全て詳しくは話していないことが分かります。

つまり藤臣くんは 、千津美から「喫茶店での一件を聞かされてなくて知らなかったので 」同窓会で朝子に普通に接していただけだった、そして原稿を取り返そうと奔走してくれてた…

もし知っていたら、藤臣くんの態度は全く違ったものだった、朝子はただでは済まないところだっったのです。

もし千津美が藤臣くんに喫茶店の一件を全て告げ口していたら 、朝子にはどんな運命が待っていたでしょう?

藤臣くんを激怒させるだけでも非常に恐ろしいことですが、さらにもう一つの大きな不幸を朝子は避けられなかったと私は確信してます。それは

「史孝に奪われた原稿を取り返すことはできなかった」

藤臣くんは朝子が原稿を引ったくられたと知っても、「自業自得だ、自分でなんとかしろ」と冷たく切り捨てたのではないでしょうか

そうなれば朝子は締め切りまでに原稿を用意するとても難しかったことでしょう。
最悪作家になる夢は完全に潰えたかもしれません。

朝子は全てを悟り恐ろしさに慄きます。

でも彼女が菜々子や「独断と偏見組」の女の子達と違ったのは、もう一つの大事な真実に気付けたことでした。
それは…

「自分は千津美に意地悪したのに、千津美は仕返ししようと藤臣くんに告げ口しなかった、それどころか私を助けてくれた。 」

直接的に原稿を取り返したのは藤臣くんですが、朝子を身の破滅から救った真の恩人は他ならぬ千津美なのです。

その千津美の優しさとフェアな態度が、分厚いプライドの壁に封じ込められていた朝子の良心を解き放ちました。

ずっと藤臣くんの面影に苦しみ、「ずっとずっとあの日ことを忘れられなかった 」モヤモヤの正体は恋心の未練などではなく、誠実な同級生を自分に振られた男の子に仕立て上げてしまったことへの「良心の呵責」だった…

朝子はようやく認めることが出来たのです。


ラストシーンで藤臣くんが朝子からの手紙を読んでいますが、この手紙には喫茶店で千津美に嘘をついたこと、それでも千津美は「藤臣くんに不満はない 」と毅然とした態度だったことの全ての告白と謝罪が書かれていた。

朝子の千津美への「お礼」も具体的に「藤臣くんに喫茶店に一件を話さないでくれたお陰で、小説が本に載るチャンスを失わずに済んだ」ことに対してだと考えて良いと思います。

全てを知った藤臣くんの驚きと感動に溢れているアップの表情がハッキリとそれを物語ってますね。

この時の藤臣くんはさぞ、千津美という類い稀な女の子を恋人に出来た我が身の幸せと誇らしい想いを噛み締めていたことでしょう。


改めて、何故藤臣くんは千津美に意地悪する女の子は放置(?)なのか?

私は ひかわ先生は「描かなかった」のではなく「描けなかった」のでは?と考えております。

昭和の頃の少女漫画はベッドシーンはダメとか、今の時代よりずっとコードが厳しかったという印象があります。藤臣くんが男の不良とかはともかく、女の子に対して激怒するシーンを描くのは少女漫画という媒体では難しかったとい現実的な事情もあったのかもしれません。

それにもし藤臣くんが千津美に意地悪した女の子に激怒するシーンが描かれたとしても…例えば朝子だったら素直に非を認めるどころか、「プライドを傷付けられた」とか「藤臣くんのせいで作家になる夢を失った 」と逆ギレや逆恨みをしてさらに暴走する展開になってしまった気がします。

菜々子やその友人、「独断と偏見組 」は千津美の美点や藤臣くんの千津美に捧げる深遠な愛を理解するような人間力がそもそもなく、藤臣くんの怒りをただただ恐れるだけだったでしょう。

藤臣くんは千津美とは違い、人を恐れさせたり逆ギレはさせても、気付きや成長、癒しを与えることは出来ないのです。

ですから藤臣くんに女の子達を怒らせても、ただの何の救いも希望も無い漫画になってしまうしかないのですよ。

正直、意地悪な女の子達にお灸をすえる藤臣くんも見たかったような気もしますが…

「藤臣くんは千津美を傷つける人間は誰であろうと絶対許さない、例外は誰一人いない、分かる人には分かる 」

朝子の「握られた拳」に、そんなひかわ先生の想いが込められてる…そう信じたい私がいます。

2:ねこまんま :

2018/11/10 (Sat) 19:21:47

まみ様
よっしゃ 出た~~~!!
3:ねこまんま :

2018/11/10 (Sat) 19:33:21

ごめんなさい まみ様
ねこ 間違った みたいで  さっきの 
最初の 二行しか のせられませんでした。
うう・・ パソコン わからない(涙)

仕切り直しまして
今さっき ああ! とか おお! とか 言いながら
『続き』読ませて 頂いた ところです。

待ってて・・まみ様 待っててください。
コメント ねこ しっかり 書きたいので もう何度か
読ませて頂いてから あげさせて 頂こうと
思います。

「切れた」藤臣くんに 驚く 朝子ちゃん

凄く感慨深いです。

『のけ~~~っ』

あの時の 藤臣くんの眼!! 萌え~~だけど
恐かったんでしょうね~~~!!

ああ、すみません
今 頭の 中が 色んな イメージで 花火の 乱れ打ち
みたいになって しまってて・・
ねこ 頑張って まとめます。

まみ様 書いて 下さって ねこ とっても 嬉しいです。

4:ねこまんま :

2018/11/11 (Sun) 14:07:18

まみ様~~
ご考察 ガッツリ 楽しませて 頂いた頂いた ねこまんま です。

改めまして
今回の 「藤臣くん と 女子」の 相関 についての お話
凄く 面白い です。
ええ。
原作漫画では ち~ちゃんに 意地悪 や 悪意を向ける 女子に 対して
藤臣くん 静観している感じが ありますものね!

トピック 1 ********************************************

まみ様の おっしゃる
(もし・・もし・・ねこの 読み違い や 勘違い が
ありましたら お許し下さい 汗)

『藤臣くん やっぱり 女子に 対しても 「千津美切れ」
(笑)するけど
そこは 当時の風潮や  ひかわ先生の判断 で 
描かれなかった。』

これを 伺って ねこ も 思考を 展開 することが 
出来ました。

ねこ が 辿りついた 考え
(やらせ放題に なってしまう 理由)は 
三つつ ありまして

一つ目は
● 女子特有の 集団でくる 意地悪法(?) のため 
対処が難しい

怒りの矛先を 向けるべく相手が 不特定多数であることが
 多いので 「的」がハッキリしない――― つまり
誰を ブン殴っていいのか わからない――
ということです。

「苛め」みたいのは グループ活動だし しかも
「『私が』嫌い」 じゃなくて 「『皆なが』そう言ってる」って 
くるのが 殆どですもの。(体験者の涙)(笑) 

二つ目は
●庇えば 庇うほど ち~ちゃんに 対する 風当たり が
酷くなり やり口が 陰湿化する。
(いかんせん その悪意の 根っこが 藤臣くんへの 
好意が 裏返った 嫉妬 なので。) 

自分の 表立った介入 に より 相手の それが 
エスカレート するのを 
藤臣くんは 危惧した――のではないか と 思ったのです。

ただ これに関しては 藤臣くん そういった 
女子心理には 疎そうなので 
章さんの 助言があったのでは ないか―――なんて 想像してます。

また 好きな 男子の 前で 「嫌なな自分」を 
見せる女子はいないので 見えないトコロで・・みたいのに 
拍車が掛かる のも オソロシイ ですし・・。

そして 三つ目は
●「千津美切れ」を抑える 一応の 『堪忍リミッター』が あったのかも?。
(あくまで ねこ の 想像です 汗)

原作に おける 藤臣くんの 怒り は ち~ちゃんが 
被った

◎身体の 物理的 ダメージ 
(「秋風揺れて」の手首掴み不良 「春を待つころ」の
チンピラ  「銀色絵本」の 柳氏)

◎不用意な接触、侮辱的発言 等にによる 精神的 ダメージ
(「春のひとかけら」の章さん「パステル気分」の望月氏 )


――に 大別 出来るように 思えます。
そして 『リミッター解除』(自失) になるのは やはり 
「物理的ダメージ」 なのでは・・と。

章さん には 「顔は 殴らない」
望月氏 には 「殴るけど 平手で――」

という 分別が 働いているので(ねこ的には) 藤臣くん ここでは
怒ってるけれど 「切れて」は いないと 判定したのです。
―――で、
女子が やるのは 圧倒的に 心理的攻撃 なので 
『解除』には 至らなかったの かも ―――と 思いました。

(なので 「春を待つころ」のチンピラが スケ番
(懐かしくて嬉)で
ち~ちゃんの 頬にに 剃刀 当てたりしてたら 
藤臣君 間違いなく 「切れて」たと ねこ も 
思います!!)

でも、ねこ も 女子に お灸をすえる 藤臣くん
見たい です。
『眼』で 殺しそうですね!(きゃ~~~~!萌)

トピック 2 *********************************************

・・・・長くなって すみません。
でも、もう 一つ――もう 一つだけ お話 させて 下さい。

まみ様 ねこね まみ様の おっしゃられた

「切れた 藤臣くんに 慄く 朝子ちゃん像」(握り手)
に ついて です。 
 
これ――!! (またもや)ああ! そうだ!! 
と 思いました。

そう、自分の知ってる 藤臣くん は 感情表現が 控え目で
無機質な イメージだったのに あそこで 思いがけない 
その「熱さ」「激しさ」を目にして 驚いた ―――だけでなく 
朝子ちゃんは 焦り 『恐れた』のだと ねこも 同意見です。

そして これ――上手く言えない の ですが・・
これこそが ち~ちゃん が 藤臣くん に とって 
『特別な存在』
である 理由 の 示唆 なのでは――と。

自分より 物理的に大きく 腕力のある 相手の 
その力の 誇示を 恐れる――
基本 女子が 男子の 暴力行為を 歓迎しない のは
これは おそらくは 自衛に もとずいた 本能的な 
ものです。

でも――
気付いたのですが ち~ちゃん 「秋風ゆれて」の 
初対面の 時は ともかく 
以降は 拳を振るう 藤臣くん のこと を 
全然 恐がってないんです。
(「春を待つころ」の あの! 惨劇(笑)後の 
血のついた拳 見ても「わ・・手」でお終い)

戸惑いは するけれど 「恐い」と 思わない。
これ 凄いこと だと ねこ は 思うのです。

以前 お話した その 真っ直ぐさ で 相手に 
自分のズルさ や 虚勢等 嫌な面を を自覚させてしまう
「鋼鏡」の 藤臣くん と 「水鏡」のち~ちゃん 論に
繋がるのですが
お互いの 「透明」を映し合う 境目の無い 二人 だから 
そこにも 無言の了承――理解 が 生まれたのでは――・・と 
ねこ は 胸が 熱く なりました。
(行き過ぎると 『狂愛』に なっちゃうけど・・(汗))

外見的には 藤臣くん と ち~ちゃんの 優劣 がハッキリ だけれど
二人は 深いところで 一つ (同等 同位)で―――
そして もしかしたら・・

それが 原作者の ひかわ 先生 が
ち~ちゃんに 藤臣くんを 「藤臣さん」でも
「藤臣先輩」でも なくて

『藤臣くん』

と 呼ばせた わけ なのではーー?

・・なんて 思って しまった ねこ でした。 

ーーーーううっ・・ ダラダラと・・・なんか すみません。
トンチンカンな わかんない こと 言ってたら 
お許し下さい。

まみ様
重ねて 素敵な ご考察を ありがとう ございました。

ねこまんま より 愛を こめて

5:まみ :

2018/11/12 (Mon) 19:15:49

ねこまんま様〜♡
コメントありがとうございます♪

トンチンカンなんてとんでもない!女の子の意地悪の解析…いやお見事です!

私も学生時代のことを思い出して、切ないやら、身につまされるやら…ちぃちゃんが可哀想で…(涙)

ねこまんま様の言葉に、アメリカの脚本家(名前失念、確かオスカー取った筈)の言葉を思い出しました。

「映画でも現実でも、他人に嫉妬し意地悪をして足を引っ張る女は『脇役でその他大勢 』決してヒロインにはなれない 」
主人公を妬み、意地悪するというのは「脇役」の典型的役割なのですね。

ひかわ先生は「主人公」と「脇役・その他大勢」の間に厳格な線引きをしているな…と感じることがあるんですよ。

例えば菜々子やその友人、「独断と偏見組 」は完全に「脇役 」認定されてる。
痛い目にも合わないけど、「心の成長」というギフトが与えられない。
これってお灸を据えられるより、厳しい扱いかも…と思います。

>藤臣くんの「堪忍」リミッターが、男か女かではなく、千津美への「物理的ダメージ 」…
いや、これは目から鱗でした(脱帽)

確かに章さんにも望月にも一定の手加減をしてますよね。
ひったくりのセコい二人組にも怒ってはいるけど「切れて 」るようには見えません。
ちぃちゃんの頬にカミソリ…いや、原作でそんなシーンが無くて本当に良かった…想像するのも嫌です(涙)

>千津美は拳を振るう藤臣くんを全然怖がってはいない

そうですよね…藤臣くんは朝子のことを「俺を怖がらないらない初めての女の子 」と言っていますが、朝子の「怖くない」と千津美の「怖くない」は全く質の違うものだと私は考えてます。

朝子は(物語の終盤まで)藤臣くんの「本気の怒り」を一度も見たことがありません。

つまり藤臣くんが本気で怒った時の怖さを知らないので、藤臣くんを舐めている。

「侮り」ゆえに彼を怖れないのです。

千津美は違います。会って早々「洗礼 」を受けちゃってますね。
そして何度も拳を振るう藤臣くんを見ても「藤臣くんは怖くない、とっても優しい 」と言うのです。

これはくろ様に指摘されたことですが、藤臣くんは千津美のドジにイラついたり、怒ったりしたことは決してありません。
藤臣くんが怒るのは千津美が侮辱された時やその身に危険が及んだ時だけです。

千津美はそのことちゃんと分かってるから、「藤臣くんが怖くない、とても優しい、そばにいると安心できる 」のだと思います。

例えば千津美に想いを寄せた小室さんは、千津美のドジにイラついてます。
このことからも、小室さんの千津美への恋心は真剣で誠実だったのかもしれませんが、藤臣くんの愛情の深さには敵わなかったことが分かります。

千津美だけでなく誰もが、自分が侮辱されたり、身を危うくする輩に本気で怒ってくれる、心配してくれるような人を、周りがなんと言おうと「自分にとってはとても優しい人 」と思うのではないでしょうか…?


今回の考察は禁断のテーマに踏み込むかな…とかなりドキドキでしたが、素晴らしい解析、そして暖かい励ましのお言葉が本当に嬉しく、ホッとしております。

ねこまんま様、ありがとうございます!






6:くろ :

2018/11/16 (Fri) 08:26:10

まみ様、素敵な考察をありがとうございました。
ねこまんま様も藤臣くんについて語り始めたら、止まらないですね。

くろ、いろいろ悩んでまとまらなくって頭の中がぐしゃぐしゃ状態…
ラチがあかないので、もうズバリ書いていきます。

藤臣くんは高校生時代の女子たちの千津美いじめに気づいていたか、くろはNOだと思ってます。
千津美は自分からは絶対にこんな目に遭ったとは言わないだろうし、藤臣くんも中学生時代程ではなくても、男女問わず周りからちょっと引かれているので、「おまえの彼女、こーんな嫌がらせ受けてたぜ」って、気軽に教えてくれる友人知人もいなさそうです。

それにもしその数々の嫌がらせを藤臣君が知っていたとすると、「春を待つころ」で嫌がらせの首謀者みたいな女子たちと一緒に喫茶店なんかに行ってなかったんじゃないでしょうか。

もし藤臣くんが女子たちの千津美への嫌がらせを知ったら…
ここで千津美の大学祭の騒ぎを思い出します。「落とし前」の二人は千津美を脅かしたけれど暴力はふるっていないし、お盆やら雑巾で実質被害に会っているせいか、藤臣くんは一睨みで脅かしただけで暴力は振るっていません。まぁ、大学祭での暴力沙汰で千津美に迷惑をかけるのを避けたのかもしれませんが…
銀色絵本の後半でおにいさんが指摘しているけれど、藤臣くんの「一睨み」は殴られる以上に威力はあるんですから。

だからもし女子たちの嫌がらせを藤臣くんが察知していたら、多分手は出なくとも言葉はなくとも、「志野原がチンケだと…」とひと睨みで女子たちを脅かしていたと思います。

>藤臣くんの「堪忍」リミッターが、男か女かではなく、千津美への「物理的ダメージ 」…
ねこまんま様の指摘そのものだと思います。
例外的に暴力を振るってしまったのは、おにいさんへはもう条件反射みたいなものだし、望月は以前千津美が「いい人」と言って嬉しがっていたのを知っていただけ、許せなかったのでは。

ああつくづく思うけど、琴音さん親衛隊、運がよかったね〜〜
千津美への暴言、知られてら顎の骨折るまではいかなくとも、卒業まで大学内で藤臣くんの気配を感じたら、回れ右をしなければいけない羽目におちいっていたことでしょう。

さて千津美と朝子との喫茶店対面…
ご存知の通り、くろはこの場面になるとめちゃ、理性を失うんですよ〜

「それでもよく 今までつき合ってこれたわね」
に始まる朝子の発言の全てが許せないっていうか…

でも落ち着いて考えてみると、朝子は決して嘘はついてないとくろは思っております。
朝子は朝子がそう思い込んだことを話しているんですね。
かなり上から目線で…

だからあのビリヤード場での朝子が両手を口元にやっている仕草の意味は
>>つまりこの場面の朝子は
>>「恐ろしさでガクブルしている」
そうなんです、まみ様(そーなんです、川崎さん…なんてもう古いですね…汗)

多分、朝子の前で初めて藤臣くんがキレたんですね。
今まで噂には聞いていた藤臣くんの暴力沙汰を見て、朝子はビビった事でしょう。
原因が千津美だとわかっているから、ちょっといい気で千津美と藤臣くんのことを偉そうにいろいろ言ったことを後悔しているのかもしれません。
明らかにあのカフェでは、朝子の上目線による千津美の「下げ」場面ですものね。

そしてそこで朝子が理解したのは、千津美の為にキレた藤臣くんは決して自分の為にはキレてくれないという真実だったのでしょう。

まみ様、なんだか主旨が違っているかもしれませんが、くろの思いを書きました。

またいろいろご意見を交わさせて頂けたら、嬉しいです。
7:まみ :

2018/11/17 (Sat) 12:34:18

くろ様〜お返事ありがとうございます♡

藤臣くんの「堪忍リミッター」…
千津美への「物理的ダメージ 」の他にも、「千津美の涙」があるのではないかなとふと思いつきました。

「春のひとかけら 」の泣いていたちぃちゃん…考えてみれば、お金の信用を失うとこだったのですから、すごくつらい思いをしてますよね。
だから藤臣くんは章さんを許すわけにはいかなかった。
ひょっとしたら自分を差し置いて千津美とデートしたことも許せなかった?

ワザとじゃないことで「顔 」を殴るのだけはやめてやった…ってところでしょうか?

「春を待つころ 」のチンピラは説明がいらないでしょう。
「銀色絵本 」のセコい二人組も、前の二作に比べれば深刻ではないけれど、ちぃちゃんは涙目になってますから、「お仕置き 」は免れなかった…汗

くろ様のコメント読んで、また考察が思い浮かんだので、来週載せられたら…と思います。

そこでちゃんとコメントの返事を書けたら…と思います。
読んで下されば嬉しいです(ペコリ)


8:mママ :

2018/11/21 (Wed) 21:35:14

まみ様~。コメント遅くなってすみません。まみ様のお話。何度も読ませて頂きました。私もくろ様と同様、藤臣くんは千津美がいじめられていたことに気づいていなかったんじゃないのかな~って思ってます。ちぃ~ちゃんはそんな意地悪されたなんてこと自分からは言わないだろうし…藤臣くんも何となくそういうことに疎いよいな感じがするんです。そして、女子からいじめられていても藤臣くんはやっぱり女の子だから手は出さず、「こいつにひどいことをするな。もしこいつを悲しませるようなことをしたら女でも手加減しない…」とか言ってひと睨み…。それで女の子達は恐ろしくなって千津美には二度と意地悪なことをしないんじゃないかと…。
そして、ビリヤードでの朝子が両手を口もとにやっている場面。あれはやっぱり藤臣くんのことが怖かったんでしょうね。朝子は「そんな怖い人じゃないのよ」なんてさも私は藤臣くんのこんがわかっている。クラスのあなた達とは違う…そう思っていたけどそれは本気で怒ったのを見たことがないから。千津美の(自分にとって大切な人)為に本気で怒っているのをみてさぞ恐ろしく…そして自分の為にはここまで怒ってくれない…とショックをうけたことでしょう。すみません。なんかうまくコメントがまとめられません。
ただいつも思うことはやっぱりまみ様の藤臣くんと千津美に対する愛が半端じゃないってことです。
9:まみ :

2018/11/22 (Thu) 10:34:38

mママ様〜コメントありがとうございます♡

そうですよね…「独断と偏見組 」や琴音さんの親衛隊達、千津美が優しくて命拾いしてるんですよね。
本当は感謝して欲しいところです。

「パラソル・エッセイ 」のラストも「彼女にちょっかい出して、顎を砕かれたやつもいる 」というセリフだと、私ももっと溜飲が下がったんですけどね…

私は「藤臣くんの狂気 」を理解したのは朝子の他に、伊津美と琴音さんもそうだったと考えてます。

伊津美は藤臣くんがキレるところをハッキリ見ています。

琴音さんは、藤臣くんが千津美が頼りない子ではないとやんわり否定した時にそれを悟った。
あの場面、琴音さんが「だけど、千津美ちゃんて… 」っと言った時、藤臣くんの表情がサッと強張っていて、藤臣くんは琴音さんにも(千津美が絡むと )けして心を許してないことが分かります。

二人は痛い目に合う前に藤臣くんと千津美から距離を置けたことからも、朝子より聡明だったと思います。

くろ様の「藤臣くんは朝子の為にはキレない 」にインスピレーションを頂きましたので、また近いうちに考察を載せられれば…と思っております。

また読んで頂ければ嬉しいです♪



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